BASE877のマストバイ「877 Tシャツ」
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BASE877で一番人気のアイテムといえば、877のロゴがプリントされたオリジナルTシャツ。通称「877T」です。
877のロゴは、BASE877の店名に使用しているのと同じ書体です。「7」がカタカナの「フ」みたいにも見えて、「フフ」って笑ってるみたいな感じがします。それも含めて「面白い」「かわいい」なんて評判だったりします。
そんな個性的な「877」は、「Gill Sans(ギルサン)」という書体を使ってデザインしています。Gill Sansはイギリスで80年以上も前につくられたすごく歴史のある書体です。この書体を選んだ理由を、デザイナーに聞いてみました。
「Gill Sansは伝統的な書体だけど、いま見てもモダンで、自分としてはどこか温かみを感じるんだ。筑波山にはMount Tsukubaという英語ロゴがあって、それに使われているのがInterstateっていう書体。アメリカの高速道路の看板とかに使われているものなんだけど。このInterstateという書体で山の中の紫色のサインは統一されていて、パブリックな印象が演出されている。BASE877の場合はお店でありつつ山の憩いの場みたいにしたかったから、筑波山の中のサインとサンセリフ体という面では共通してるんだけど、それよりも温かみのあるものにしたくてGill Sansを選んだんだ。
で、ほかのデザイナーとも相談して、Gill Sansのなかでもそのプロトタイプにあたる書体を使うことにした。古い書体だけど今見てもかっこよくて、レトロの良さが詰まってる。自分たちの店も、古いお土産屋さんの通りにあって、古さとモダンの両方を持っていたらいいなと思ってたから、そのイメージにぴったりの書体だったんだ。」
一見ただの数字なんだけど、すごくいろいろ考えてたどり着いた文字なのです。プロトタイプの書体をベースにしているので、今のGill Sansと見比べていただくと、けっこう形が違うことにも気づいていただけると思います。書体も奥が深いです。Tシャツきっかけに書体の世界も楽しんでいただけたら嬉しいです。
そしてそして、古き良きを大事にしたい。そんなデザイナーの裏の想いも込められていますので、Tシャツ着てくださったらそんなに気分にも浸っていただけたらなおのこと嬉しいです。
それからこのTシャツのもうひとつのこだわりは、「筑波山」とはひと言も言ってないのに、ちゃんと筑波山のTシャツであることです。877が筑波山を代弁してるわけですが、お土産とか登山の記念品的なセオリーでいうとどこかに「筑波山」か「Mount Tsukuba」と入ってるのが正解なのかなって思うのですが、せっかくなら街中でも着たいので明らかに「筑波山」と入ってるとちょっと着づらい…。それで思い切って筑波山ともMount Tsukubaとも入れないことにしました。袖にはBASE877と入れちゃってますけど。これすらなくしたい気持ちだけど、この袖のBASE877を愛してくださってる方がいるんだぞと、周りから反対されてます。もちろん、私も愛してます。
ちなみにTシャツは、速乾性のあるドライ生地のものと、コットン100%のものとを、生地違いでつくっています。最初につくったのはコットン100%の方だったんですが、「山でコットンなぞ着られるかい」と、圧倒的にドライ生地への要望が強くてすぐさまドライ生地バージョンをつくりました。そして圧倒的にドライ生地の方が売れております。
でもコットンの方は街着にはすごくおすすめ。ちょっと細身のシルエットでスタイルがよく見えて、肌ざわりもすごくよくて着心地がやばいです。ドライ生地の方も、街中でもジムに行くときや子どもと公園で遊ぶときなど、出番はけっこう多い! なんだかんだで結局ドライの方がたくさん着てる気もします。機能に負ける我。
877Tは、たまに限定カラーをつくってみたり、生地をプレミアム方向にしてみたりと、これからもバリエーションをいろいろつくっていく予定です。
まだ持ってない!という方。筑波山ファンな必要はありません。877という数字にゆかりのある方も、バナナが大好物の方も、ナンバリングTが好きな方も、ぴんときたらぜひ手にしてみてください。